学校生活

【高校1年】「能」のワーク・ショップ

今年度も、観世流清水義也先生(卒業生)のご指導を受け、11月から「能の歴史」・「謡曲」・「能面・装束の体験」を経て、「敦盛(一幕)鑑賞」をしました。
初めての体験という生徒が多く、様々な感想がありました。ご紹介します。


「今回のワーク・ショップに参加するまで、古典演劇への興味もありませんでしたが、能について学んだことで、能だけでなく日本文化にも興味を持つことができました。
 能や「敦盛」の解説もおもしろかつたですが、最も印象に残ったのは、清水先生の日本文化への関わり方についてでした。これから、大学や社会で様々な国籍の人と一緒になる可能性が高い今、自分が生まれ育った国のことを知っておく必要があると思います。だからこそ、着物のたたみ方を知る、狂言・歌舞伎の鑑賞をするなど、日本文化に積極的に触れていくべきだと思いました。ほかにも、琴や笛、小鼓などの楽器を体験するのも、一つの方法ではないかと思います。
今回の体験を機会に、古典芸能との距離を近づけていきたいです。そして将来、外国人とコミュニケーションをとるとき、胸を張って日本について自慢できるよう、学びを深めたいと思いました。」


「私は、能のワーク・ショップを通じて、すばらしいと思ったことをあげてみます。
一つは、能の歴史についてです。能の原型が始まったのは奈良時代。仏教と同時に1400年前、中国から伝わってきました。能は、「謡」・「舞」・「囃子」で構成される日本製のミュージカルで、演目にコメディーがなく、それは狂言が担っているというところもあります。また、世界から見た日本を代表する演劇は能で、2000年に、ユネスコから世界無形文化遺産の第一号に選ばれているすごさがあります。
二つ目は、能の迫力です。楽器の音や演者の気合に、引き込まれました。また、表面的な華やかさや楽しさで見るのではなく、内面心理劇という面も、楽しめました。昔は、誰もが楽しんでいた芸能で、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康などが魅了されていたこともよくわかりました。これからは、能の鑑賞に実際に足を運んでみたい思います。」

 
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