学校生活

【中高大連携】SDGs in KGU

6月15日(水)関東学院大学金沢八景キャンパスにて行われたSDGs探究inKGUは、コロナ禍前に実施していた研究室体験を発展させたものです。様々な分野の学びが社会問題解決にどのように繋がっているかを踏まえ、小山学長による基調講演、そして各々の興味関心に合わせた24の分科会による2部構成で実施しました。大学先生方はワークショップ形式や体験型など様々工夫をされた分科会をご用意下さり、生徒達も真剣に取り組んでいました。系列校だからこそ実施できる有意義な企画となりました。

以下は在校生の感想です。

「フランスの高校生」                     
 私は「教育とSDGs ~フランス教育を例に~」というプログラムに参加しました。そして、驚くべきフランスの高校生の事実を知りました。それはフランスの高校生が受ける大学入試についてです。フランスはこの試験に合格すると、全ての大学の中から自分が行きたいところを選んで入学できます。そのため試験はとても難しく、全ての科目を終えるのに1週間かかります。中でも哲学の試験時間は4時間。日本の高校生には考えられません。フランスの高校生がこんなにも努力をし、大学に入学することに驚きました。
 私は今回のプログラムを通じて、日本と海外の文化の違いを知ることができました。将来、様々な国の人と関わるのがより楽しみになりました。
 最後に、この企画を実施して下さった先生方に感謝いたします。ありがとうございました。

「SDGs in KGUに参加して」                
 私はまず学長、小山嚴也先生のSDGsについての熱いお話しを伺いました。私達が解決するためにはそれぞれが意識を変え、どのような力で貢献するかが大事だと仰っていたのをふまえ、次の分科会に行きました。
 私が参加したのは国際文化学部の講座です。グローバル化が進むこの世の中で必要と思い、この学部にしました。英語俳句を作る講座で、4人グループでやりました。私達のお題は「冬」で、澄んだ夜空を頭に思い浮かべていました。しかし、英語でどう表現するかが難しかったため、アドバイスを頂きました。すると自分が想像していた透き通った星空を無事英語で表現することができました。私の作品です。
     Winter trees are swaying
     Stars are shining at night
     -- Floating up so high
今後外国の方たちと関わっていく機会も増えていくため、今回の取り組みのようなお互いの国の文化を通じて交流ができたらなと思います。

「藻の奥深さ」
 今回私は藻の今後の活用についての講義を受けました。この講義を選んだ理由は、自分が生物に興味があり、とにかく生物に関わることで学べる機会があれば何でも学びたいと思っていたからです。
 講義の内容はとても興味深いもので、主に藻がたくさんの物に利用できるということを知ることができました。例えば、薬、色素、そしてバイオ燃料です。特にこのバイオ燃料に関しては、持続可能な社会を目指す昨今の世の中では大変革新的なもので、今後の世界を生きていく私にとって非常に関心のある話題でした。ここで語りつくせないのが残念です。
 またこのような機会があれば、ぜひ新家先生の講義を受けてみたいです。

「改めて気付くこと」 
 研究に重きを置いている大学という場においてSDGsの達成へと近づくためにどんな活動を行っているのかを関東学院大学の先生方にご教授頂いた。「電気電子材料と表面処理技術で築く社会安全とloT時代のスマホと5G」の講座を取ったきっかけは友人に推されたことだが、3D-CADといったモデリングソフトをテーマにしていたこともあり、自分自身も気になっていた。話が始まるとまず、4G、5Gとの間に生じている対応範囲の差や処理能力、これから先の未来で台頭してくるであろう技術やシステム体制といった莫大な新情報に気圧され混乱することになったが、身近な話へと繋がると分かりやすくなっていった。

 大学で教壇に立つ以前に量子ドット技術の実用化を目指し、ベンチャー企業の立ち上げにも携わった先生。それは非常に便利でエネルギー変換効率が優れていて、まさにSDGs向けと言える技術だが、コストが半端ではなく、その試みは失敗となった。現在は大学で表面処理技術の研究と並行してコスト軽減や別の活用法を模索しているとのこと。費用の問題はやはり避けて通れないのだろうと思った次第である。しかしそれは壁にはなれど諦める理由にはならない。生き続けるために試行錯誤して解決へ向かう。それがSDGsへ取り組む姿勢というものだと今更ながら思った。私もこれからを生きる人として、その姿勢を身に着け持続可能な社会の実現のために必要となるような新技術を生み出す仕事に将来関わっていきたい。




 
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