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関東学院中学校でマーチングバンドと出会い 横浜から世界を目指すアーティストへ

#インタビュー #卒業生 #マーチングバンド

ドラムパフォーマンス集団「鼓和-CORE-」代表(2001年度卒業生)

夏井 洋平

小学校から大学まで関東学院で過ごした夏井洋平さん。マーチングドラムを主な表現とした日本初のドラムパフォーマンス集団「鼓和-CORE-」(コア)の代表として、演奏活動や次世代育成に努めています。

マーチングドラムに出会ったのは、中学校に入学時。マーチングバンドの練習を見学し、その音圧に体が震えるほど衝撃を受けたことがきっかけです。「中高時代はほぼ毎日、昼休みに先輩達と部室の小さなテレビで、アメリカのマーチングのビデオを擦り切れるくらい観ていました」とのこと。本場アメリカの魅力に惹かれ、大学2年生の時に渡米。全米のマーチング最大組織DCI(DrumCorpsInternational) に加盟するチームの一員として、数か月に渡るツアーに参加しました。「アメリカに行って、上には上がいるのだと痛感しましたね。本場の技術やノウハウを学べた貴重な経験でした」と振り返ります。

帰国後は大学に通いながら、社会人や学生で構成されるマーチングバンドで活動。そして、就職した2006年に鼓和を結成します。平日は会社、週末は鼓和の活動や学生への指導という多忙な日々の中、転機が訪れたのは2009年。横浜開港150周年を記念して上演された、宮本亜門氏演出のショーへの出演でした。「エンターテイメントを通して感動や笑顔を多くの方に届けたいとの思いが強くなり、2011年に退職し、仲間とともに起業しました」と話す夏井さんは、ここからプロとしての活動をスタートします。

LEDの演出なども取り入れた圧巻のパフォーマンスを見せる鼓和。イベントやテレビ出演、学校の芸術観賞会等での演奏、さらに米津玄師さんや葉加瀬太郎さんなど有名アーティストのコンサート出演など幅広く活動しています。

夏井さんは現在、母校である関東学院中高のマーチングバンドの指導者として、打楽器パートの技術指導や楽曲のアレンジ、ショーのデザインを行なっています。指導にあたって、関東学院のカラーを大事にしつつ、「連帯感や責任感を育んで、将来何かを極めていくための土台となるような人間形成に繋げたい」と言う夏井さん。日本の学生バンドの発祥校として、「地域の方々に、『マーチングをやるなら関東学院だよね』と思ってもらえるような環境作りに協力していきたい」とも話します。

最後に、鼓和の今後について尋ねると、「国内外含めてより多くの場所で公演活動を行えるように取り組んでいくつもりです。地域貢献や後進の指導を続けながら、この分野のパイオニアとして認められる存在になりたいと思います」と語りました。横浜を拠点に、世界へ活動を広げていく鼓和と夏井洋平さんにご注目ください。


ドラムパフォーマンス集団「鼓和-CORE-」代表
                夏井 洋平 さん

横浜市出身。関東学院中学校時代にマーチングバンドにてマーチングドラムと出会う。
関東学院大学人間環境学部卒業後、2006年に日本初ドラムパフォーマンス集団「鼓和-CORE-」結成。
2011年、株式会社UNISON COMPANY起業。 エンターテインメントの創出や次世代育成を行う。